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サイバー攻撃関連

2025年7月25日 週刊インシデントまとめ

対象期間:7月22日〜7月25日
執筆者:ISRセキュリティニュース編集局

はじめに

週刊インシデントまとめへようこそ!
ここでは、国内・国外で過去数日間に起こったサイバーセキュリティ関連のニュースやレポートなど、知っておくべきことをお伝えします。ぜひご覧ください。

専門家が解説!今週のサイバーセキュリティの脅威と対策のポイント

弊社では2021年7月から週刊インシデントまとめをWebで公開しており、今月で4周年を迎えました。これまで多くの重要な情報をお届けできていることを大変嬉しく思います。今後も引き続き、皆さまに役立つサイバーセキュリティ情報をお伝えしてまいります。

近年のフィッシング攻撃不正アクセスの被害状況を見ると、技術的な対策を講じるだけでは、もはや十分とは言えない時代に入ってきました。国内では、通信大手に対する不正アクセスを受け、総務省は同社に対し再発防止策の徹底と、業界全体でのサイバーセキュリティ水準向上への取組みを求める行政指導を実施しました。これは、通信大手の同社に対し、一社だけの取り組みではなく、業界全体を鑑みた対応を求める内容です。

また国外では、FIDO認証(パスキー)を用いた環境でクロスバイデザイン機能を悪用した「ダウングレード攻撃」と呼ばれる手口が報告されました。この事例は、正しくFIDO認証を運用することの重要性をあらためて示すものだと言えるでしょう。

こうした情勢から分かるのは、「何を導入するか」だけではなく、「どう運用するか」という視点です。FIDOをはじめとした高度な認証技術は、ユーザーを守る強力な手段ですが、その効果を引き出すには、使う側のちょっとした注意や判断が欠かせません。信頼できる技術と日々の意識、この両方があってこそ、安全な利用環境が成り立つのです。

認証セキュリティの向上をご検討中でしたら、ぜひISRにご相談ください。ISRはFIDOアライアンスのメンバーとして、導入に関する技術的な支援から日々の運用のご相談まで一気通貫でサポートさせていただきます。

FIDO認証(パスキー)導入に関してよくある質問はこちら

国内の主なインシデント

総務省、通信大手に行政指導 業界全体のセキュリティ向上を要請

総務省は7月18日、4月に発生した通信大手の不正アクセス被害による情報漏洩を受けて行政指導を行いました。

この指導は、当該企業への再発防止策だけでなく「業界全体の将来的なサイバーセキュリティ水準の向上へ向けた取組み」を求めている点が特筆されます。

サイバー攻撃が巧妙化の一途を辿る中、多くの顧客情報を預かるIT企業には、個社の対策に留まることなく、業界全体で連携し、業界全体の強固なセキュリティ対策の重要性が強く示唆されていると言えるでしょう。

総務省、通信大手に行政指導 業界全体のセキュリティ向上を要請 | ISRセキュリティニュース編集局

参考記事:【2025年6月】 多要素認証を義務化・推奨するガイドラインを紹介

サービスサイトで不正アクセス、個人情報漏洩の可能性 偽メールから発覚

7月中旬、サービス業を営む企業が運営するサイトに不正アクセスがあり、データベース内の情報が漏洩した可能性があることが判明しました。

発覚のきっかけは同社の顧客からの「企業を装った偽ドメインからフィッシングメールが届いた」との報告があったことだとしています。同社は既に専門機関による調査やセキュリティ対策の実施を進めており、今後も継続して行うと言います。

特定のサービスから窃取された個人情報を悪用したフィッシング攻撃では、受信者の興味に合わせた巧妙なフィッシングメールが送られてくる危険性が高まります。メールに記載されたURLを安易にクリックしないといった基本的な対策が、改めて重要になると考えられます。

サービスサイトで不正アクセス、個人情報漏洩の可能性 偽メールから発覚 | ISRセキュリティニュース編集局

国外の主なインシデント

FIDO認証(パスキー)の安全性を守るために知っておきたい「ダウングレード攻撃」

セキュリティ企業Expelが報告したフィッシング攻撃により、FIDOによる多要素認証(MFA)が無効化されたとの情報が話題になっています。しかし実際には、FIDOの保護を直接破ったのではなく、より弱い認証方式に「ダウングレード」させた攻撃でした。

攻撃グループ「PoisonSeed」は、偽のログインページを使い、ユーザーのIDとパスワードを入力させます。その情報を使い、攻撃者は本物の認証サイトでクロスデバイス認証を選択します。表示されたQRコードを偽サイト経由でユーザーに提示し、ユーザーがスマホで読み取ると、攻撃者が不正ログインに成功します。

しかし、本来のFIDO仕様に沿っていれば、デバイス間の近距離通信や正規ドメインとの紐付けが必須となるため、この攻撃は成立しません。今回の事例は、管理者側がFIDO以外の認証手段を許可していたことにより発生したもので、Expel社はこれを「FIDOバイパス」ではなく「ダウングレード攻撃」と位置付けています。

FIDO認証(パスキー)の安全性を守るために知っておきたい「ダウングレード攻撃」 | ISRセキュリティニュース編集局

SharePointの脆弱性を悪用したランサムウェア攻撃が拡大:400以上の組織が被害

Microsoftは、SharePointサーバーの脆弱性を悪用したサイバースパイ活動が、ランサムウェアによる攻撃へと発展していると発表しました。

「Storm-2603」と呼ばれるグループが脆弱性を利用し、被害者のネットワークを麻痺させてデジタル通貨で身代金を要求しています。オランダのセキュリティ企業Eye Securityによれば、被害はすでに少なくとも400組織にのぼり、実際はさらに多い可能性があるとのことです。

被害の詳細はほとんど公開されていませんが、米国国立衛生研究所(NIH)や国土安全保障省(DHS)など複数の米政府機関が攻撃を受けたと報じられています。

SharePointの脆弱性を悪用したランサムウェア攻撃が拡大:400以上の組織が被害 | ISRセキュリティニュース編集局
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