何故「クラウドストレージ」を採用したのか

ISR:今回Dropboxを導入されましたが、そもそも何故クラウドのストレージサービス導入を決定されましたか。
柳井様:弊社では業務上、動画を含めた大容量データを扱うケースが多いです。従来はファイルサーバーでの管理・共有でしたが、運用管理の人件費やサーバールームの場所代など高コストになってしまっていました。大容量にも関わらずデータを捨てられないという事情もありますね。そうなると今後どんどんディスクを継ぎ足していかなければならないことはわかっていましたし、ファイルサーバーに大量のデータがあると、必要なものを探すのにも苦労します。
- ① 低コストでディスク容量を増加
- ② 権限管理などを含めたセキュリティ向上
- ③ バックアップなど運用負荷を削減
- ④ 検索性などユーザーの利便性向上
そこで本社オフィス移転を機に、
を目的に、課題解決できるクラウドストレージへの移行を検討し始めました。
ISR:なるほど。確かにファイルサーバーでの運用では厳しい時代になっていると、私も感じます。大容量コンテンツを扱う業界ではなおさらですね。しかし、ストレージのクラウドサービスと言ってもいろいろあるかと思いますが、何故Dropboxだったのでしょうか。
柳井様:Dropboxを選んだ理由としては、コスト面とLANDISKとの連携機能の有無でした。今回は様々なストレージサービスを検討しましたが、構築の手間やランニングコスト、パフォーマンスやマイクロソフトオフィスとの連携等の要件から、どれも決め手に欠けると言ったところでした。また社内ファイルサーバーをゼロにすることは難しく、残ったサーバー(LANDISK)との連携機能も必須条件でしたね。そんな中で、これらの要件をすべて高いレベルでカバーできるという総合的な判断でDropboxを採用するに至りました。
何故Dropbox+CloudGateUNOでの導入に至ったのか?
ISR:Dropboxの導入経緯、利用用途は良くわかりました。御社の業務がかなり改善・効率化されていくと感じますが、今回はCloudGate UNOも合わせて導入いただきました。その理由をお聞かせいただけますか。
柳井様:Dropboxに限らず、クラウドストレージを導入する条件の一つに「セキュリティ」がありました。自社の情報資産はもちろんのこと、顧客である大手音楽レーベルや芸能事務所等のコンテンツやアーティスト情報を多く扱うため、それらのデータの管理保護はもちろん、セキュリティポリシーとして取引先に示すためにも情報漏えい対策は必須条件でした。

もともと候補の一つと合わせて検討していた「CloudGate UNO」がDropboxにも対応していると聞き、すぐさま検証をしてみたいとISRさんにお願いをしました。社内IPアドレスからのみの接続を許可する「IPアドレス制限」機能で、社外環境からのアクセスを制限することで、管理者が意図した経路からの利用のみに限定することができるという点が安心材料になりました。
他社サービスでもセキュリティ面での強化は可能ではありましたが、非常に高コストでした。セキュリティは重要ですがコストとのバランスも考えなくてはいけないので、そういった面でもCloudGate UNOは非常に安価で、導入においてもとてもスピーディでした。
