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今週のセキュリティニュース - 2026年1月23日

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対象期間:1月19日〜1月23日
執筆者:ISRセキュリティニュース編集局

はじめに

週刊インシデントまとめへようこそ!
ここでは、国内・国外で過去数日間に起こったサイバーセキュリティ関連のニュースやレポートなど、知っておくべきことをお伝えします。ぜひご覧ください。

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専門家が解説!今週のサイバーセキュリティの脅威と対策のポイント

今週のハイライト
今週のハイライト
  • 証券口座への不正アクセス累計1.7万件超、パスキー等の強固な認証を推奨
  • クラウドPOSの外部アプリ経由で約13万件の個人情報が流出か
  • Microsoftを騙るなりすましや米最高裁への侵入など、IDを狙う攻撃が相次ぐ

今週のニュースから見えてきたのは、私たちの「ID」がかつてないほど執拗に狙われているという現実です。国外ではMicrosoftなどの大手ブランドを装ったフィッシングが横行していますが、これは認証の中核を担うブランドの「盗まれた情報の価値」が極めて高いことを物語っています。米最高裁のデータがSNSで晒された事件のように、盗まれた認証情報は組織の信頼を根底から揺さぶる武器として悪用されています。

国内に目を向けると、証券口座への不正アクセスが年間1万7,000件を超え、対策後も被害が止まらない深刻な状況が続いています。さらに、クラウドPOSの外部アプリ経由で起きた個人情報流出の可能性は、自社がどれだけ気をつけていても「連携しているサービス」が落とし穴になり得るという、サプライチェーン特有の難しさを示しています。

こうした「認証の隙」が常に狙われる環境では、入り口の強化だけでなく、ログイン後の「連携」や「通信」を監視・制御する多層的な防御が欠かせません。偽サイトに誘導されてもログインを許さないFIDO2(パスキー)によるパスワードレス認証の活用に加え、外部アプリへの権限管理や、SASEによる不審な通信の遮断を組み合わせることで、初めて実効性のある対策となります。たとえ一部の鍵が破られても、情報の出口をシステム側で塞ぎ、SNSでの拡散といった最悪の事態を食い止める。IDを起点にその先の挙動までを一貫して制御することこそが、デジタル時代の信頼を支える基盤となります。

認証セキュリティの強化をご検討中でしたら、ぜひ弊社までご相談ください。クラウドサービスへの多要素認証(MFA)導入やパスワードレス認証に関するオンライン無料相談を受け付けております。

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国内の主なインシデント

金融庁、証券口座への不正アクセスに注意喚起

金融庁は1月14日、相次ぐ証券口座への不正アクセス・不正取引の問題に関して継続的に注意喚起を行っているページを更新しました。

2025年に入ってから確認され、4月頃急増した証券口座への不正アクセス件数は合計1万7千件を超えたことが明らかとなりました。先月12月に確認された不正アクセス件数は343件と前月に比べ減少しているものの、1年経った今でも被害を完全に防ぐことはできていないのが現状です。

証券口座に限らず、金融資産・情報資産を守るためには、フィッシング攻撃に強いMFAであるパスキー(FIDO2)認証といった、より安全で強固な認証を有効的に活用することが推奨されます。

金融庁、証券口座への不正アクセスに注意喚起 | ISRセキュリティニュース編集局

クラウドPOSサービス、外部アプリ経由での個人情報流出の可能性

クラウドPOSサービスを提供する企業は2026年1月中旬、同社のプラットフォームで提供されていた外部アプリに起因する個人情報流出の続報を公表しました。

調査の結果、外部ベンダーが提供する特定のアプリを利用していた複数の店舗において、約13万件以上の氏名と約11万件以上の電話番号が流出した可能性があるといいます。

同社は既に当該アプリの公開停止とアクセス遮断を行っており、今後は審査・管理体制を見直し再発防止を図る方針を示しました。また、原因特定に向けた継続調査も実施しており、新たな事実が判明した場合には、速やかに知らせるとしています。

クラウドPOSサービス、外部アプリ経由での個人情報流出の可能性 | ISRセキュリティニュース編集局

国外の主なインシデント

フィッシング詐欺で最もなりすまされたブランドは?

2025年第4四半期の調査で、Microsoftがフィッシング詐欺に最も悪用されたブランドとなりました。上位10社のうち9社がIT企業で、GoogleやAmazonが続きます。これらはID認証の中核を担い、盗まれた情報の価値が高いため標的となっています。

攻撃には季節性があり、年末にはアマゾンを騙る手口が増加しました。攻撃者は公式の手順を巧妙に模倣した偽サイトを作成し、SNSやゲームのユーザーから個人情報を直接窃取しています。

対策の基本は不審なリンクを避け、公式サイトへ直接アクセスすることです。AIにより攻撃が巧妙化する中でも、二要素認証の活用などの基本的なセキュリティ習慣が、被害を防ぐための極めて重要な手段となります。

フィッシング詐欺で最もなりすまされたブランドは? | ISRセキュリティニュース編集局

米最高裁データをインスタで漏洩したハッカーが有罪に

米国テネシー州の男が、米最高裁や連邦機関への不正アクセスで有罪を認めました。被告は2023年8月から10月の間に、盗まれた資格情報を用いて最高裁の制限区域へ少なくとも25回侵入し、被害者の氏名や申告詳細の画像をインスタグラムで公開して犯行を誇示しました。

さらに、連邦政府機関アメリコープスや退役軍人省も標的にし、氏名や生年月日、社会保障番号の下4桁、健康記録などの個人情報を窃取・流出させています。

男はコンピュータ詐欺の罪を認めており、最大1年の禁錮刑と罰金が科される見通しです。

米最高裁データをインスタで漏洩したハッカーが有罪に | ISRセキュリティニュース編集局

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