サイバー攻撃関連 Icon
サイバー攻撃関連

今週のセキュリティニュース - 2026年1月16日

セキュリティニュース一覧に戻る
対象期間:1月13日〜1月16日
執筆者:ISRセキュリティニュース編集局

はじめに

週刊インシデントまとめへようこそ!
ここでは、国内・国外で過去数日間に起こったサイバーセキュリティ関連のニュースやレポートなど、知っておくべきことをお伝えします。ぜひご覧ください。

業界
教育
教育
攻撃分類
フィッシング
フィッシング

専門家が解説!今週のサイバーセキュリティの脅威と対策のポイント

今週のハイライト
今週のハイライト
  • 国内のマルウェア検知がアジア最多、国外ではBitBが急増
  • 大学教員の個人アカウントが侵害、大学の情報流出を招く
  • 豪ビクトリア州教育省で65万人のID流出、強制リセットへ

今週の動向から浮き彫りになったのは、サイバー攻撃が「異常な挙動」ではなく、AIやブラウザ内ブラウザ(BitB)技術によって「正規の操作」に完全に擬態し始めた現実です。日本国内でブロックされたマルウェアの総数がアジア最多の約2億3,000万件に達する中、アドレスバーさえ精巧に描画する「ブラウザ内ブラウザ(BitB)」攻撃が急増しています。こうした「見破れない手法」がAIの悪用によって量産され、日本へ流入することは時間の問題と言えます。

実際、国内大学では個人アカウントの奪取が組織への侵入や踏み台攻撃を許す起点となりました。また豪州では、流出したパスワードが暗号化されていたにもかかわらず、65万人分のアカウントを凍結・リセットするという異例の決断が下されました。これは、暗号化されていてもAIによる高速解析や「なりすまし」のリスクを完全には排除できない、現代のID管理が直面する危機感を象徴しています。

こうした「正規の操作」への擬態や、暗号化すら無効化しかねない解析技術に対抗するためには、認証のあり方を根本から変える必要があります。CloudGate UNOをプラットフォーム活用し、フィッシング耐性を持つパスキー認証や、デバイス証明書によって「ログインの条件」を厳格化すれば、巧妙な詐欺や踏み台攻撃の連鎖を構造的に断つことが可能です。ID管理を防御の起点に置くことが、予期せぬ侵害による事業停止を防ぎ、組織の信頼を守る唯一の道となります。

認証セキュリティの強化をご検討中でしたら、ぜひ弊社までご相談ください。クラウドサービスへの多要素認証(MFA)導入やパスワードレス認証に関するオンライン無料相談を受け付けております。

無料相談を予約する

国内の主なインシデント

AI悪用によるサイバー脅威の拡大、日本の検知数はアジア最多

ZDNET Japanが1月7日に公開した記事によると、日本国内でブロックされたマルウェアの総数はアジア地域で突出して多いとのことです。

AI技術の悪用により、個人を標的としたサイバー脅威が新たな局面に突入していると指摘しています。具体的な脅威として、AIに入力した情報の漏洩や、AIが作成する巧妙な詐欺サイトや偽広告などが挙げられています。また、AIの誤回答を悪用し、架空のURLへ誘導するなどの新たな手口も確認されているといいます。

同記事ではAIへの安心感がリスクになり得るとし、AIが生成する情報の真偽確認を徹底することや多層的な防衛策を講じるなど、常に疑う「ゼロトラスト」の姿勢が重要だと強調しています。

AI悪用によるサイバー脅威の拡大、日本の検知数はアジア最多 | ISRセキュリティニュース編集局

フィッシングメール起因の不正アクセス、個人情報流出の可能性

2026年1月上旬、公立大学法人は不正アクセスによる個人情報流出の可能性を発表しました。流出対象はイベント申込者や入試合格者など400件以上の個人情報およびメール送受信履歴が含まれるとのことです。

本件の原因は2025年末、所属教員が個人利用していたクラウドサービスのアカウント情報が受信したフィッシングメールにより窃取されたことだとしています。更に、当アカウントを踏み台としてフィッシングメールも送信され、受信者からの連絡により事態が発覚したと公表されています。

当該法人は本事案に関する情報収集に努めるとともに、情報管理の徹底を図るなど、再発防止に努めるとしています。

フィッシングメール起因の不正アクセス、個人情報流出の可能性 | ISRセキュリティニュース編集局

国外の主なインシデント

ブラウザ内ブラウザ(BitB)フィッシングが急増中 その見分け方とは

米セキュリティ大手のTrellixやSilent Pushの調査によると、「ブラウザ内ブラウザ(BitB)」と呼ばれる巧妙なフィッシング手法が増加しています。これはブラウザ内にHTMLなどで本物そっくりの偽ポップアップを描画し、偽のアドレスバーに正規URLを表示してログイン画面になりすますものです。

視覚的な判別は困難で、偽CAPTCHAを用いた誘導も確認されています。最近は攻撃用キットの流通により、特別な知識がなくても偽ウィンドウを作成できる状況です。

対策には二要素認証やパスキーが有効です。不審なポップアップはブラウザの外へ移動できるか試してください。偽物は画面内の「描画」に過ぎないため、ブラウザの枠外へは動かせません。パスワードマネージャーが反応しない画面には、情報を入力しないよう注意が必要です。

ブラウザ内ブラウザ(BitB)フィッシングが急増中 その見分け方とは | ISRセキュリティニュース編集局

豪ビクトリア州教育省、ハッカーによる生徒データの窃取を発表

オーストラリアのビクトリア州教育省は、データベースへの不正アクセスにより、現役生徒および卒業生の氏名や学校名、メールアドレス、暗号化されたパスワードが第三者に閲覧されたと発表しました。

生年月日や住所、電話番号などの機微な情報は露出していないとしていますが、同州の公立学校システムには約65万人の生徒が在籍しており、大規模な影響が懸念されています。

当局は、アクセスされたデータが公開された証拠は見つかっていないとしていますが、予防措置として全生徒のパスワードをリセットし、アカウントを凍結しました。流出したパスワードは暗号化されていましたが、安全性の確保を優先し、新しいログイン資格情報が発行されるまで生徒によるアクセスを遮断しています。

豪ビクトリア州教育省、ハッカーによる生徒データの窃取を発表 | ISRセキュリティニュース編集局

CloudGate UNO にご興味ある方は、
こちらからお問い合わせください。