サイバー攻撃関連

今週のセキュリティニュース - 2023年9月1日

投稿日:2023年9月1日
執筆者:ISRセキュリティニュース編集局

今週のセキュリティニュースへようこそ!
ここでは、国内・国外で過去数日間に起こったサイバーセキュリティ関連のニュースやレポートなど、知っておくべきことをお伝えします。
ぜひご覧ください。

国内

国内の製造部門、83%がレガシーOSで稼働 - BlackBerry調査

BlackBerry Japanは「BlackBerry製造業サイバーセキュリティ調査」の結果を発表しました。
これによると、日本国内の製造部門83%がサポート終了しているレガシーOSで稼働していることが判明し、回答者の3分の2以上(68%)が過去1年以内にサイバー攻撃を受けた経験があると回答したとのことです。
また、日本の製造業のIT意思決定者が懸念するサイバー攻撃の上位は「悪意のあるマルウェア攻撃(78%)」「フィッシング攻撃(69%)」「悪意のある内部関係者による不正アクセス(56%)」という結果となっています。

国内の製造部門、83%がレガシーOSで稼働 - BlackBerry調査 | ISRセキュリティニュース編集局
参照:BlackBerry「BlackBerry新調査:国内製造業の68%が過去1年間にサイバー攻撃を受けたことが明らかに

サイバーセキュリティとインターネットプライバシーの知識、日本はワースト2位 - NordVPN調査

NordVPNは、毎年行われる世界的な調査「ナショナル・プライバシー・テスト」の結果を公表しました。
これによると、日本人はサイバーセキュリティとインターネットプライバシーの知識において、世界でワースト2位という結果となったとのことです。
日本人はSNS上で共有すべきでない機密データを理解しており、複数アカウントで同じようなパスワードを使用するリスクやデバイスがマルウェアに感染する仕組みについて認識している一方、デジタルプライバシーを保護するオンラインツールや自宅のWi-Fiを保護する方法については何も知らない人がほとんどだということです。

サイバーセキュリティとインターネットプライバシーの知識、日本はワースト2位 - NordVPN調査 | ISRセキュリティニュース編集局
参照:PR TIMES【日本人のサイバーセキュリティに関する知識は「世界ワースト2位」

国外

調査対象医療機関の78%が昨年サイバーセキュリティ・インシデントを経験 - Claroty調査

Claroty社が発表した 「Global Healthcare Cybersecurity Study 2023」によると、調査対象の医療関係者の4分の3以上が、過去1年間に所属する組織で少なくとも1件のサイバーセキュリティインシデントを経験したと報告したことがわかったそうです。
調査対象となった医療機関が過去1年間に経験したサイバー攻撃のうち、60%が医療提供に中程度以上の影響を与えたと報告されています。さらに、回答者の30%は、保護された医療情報(PHI)などの機密データが影響を受けたとしています。
また、ランサムウェア攻撃を受けた組織の4分の1以上が身代金を支払い、回答者の3分の1以上が復旧費用に100万ドル以上かかったと報告しているとのことです。

調査対象医療機関の78%が昨年サイバーセキュリティ・インシデントを経験 - Claroty調査 | ISRセキュリティニュース編集局
参照:Claroty「The Global Healthcare Cybersecurity Study 2023

サイバー保険の格差拡大が報告書で明らかに - Delinea調査

Delinea社が発表した「2023 State of Cyber Insurance Report」では、保険会社と強固な補償を求める企業との間で格差が拡大していることが明らかになりました。
米国の300の組織から得られた知見から、サイバー保険の確保がますます困難になっていることが分かり、契約までに6ヶ月以上を要する企業が増えているという、深刻化する傾向が浮き彫りになりました。
保険契約の調達や更新に成功した組織でさえも、複雑な保険契約の規定が原因で、保険金請求の拒否や減額に直面する可能性があるとのことです。

サイバー保険の格差拡大が報告書で明らかに - Delinea調査 | ISRセキュリティニュース編集局
参照:Delinea「Closing the Cyber Insurance Gap - 2023 State of Cyber Insurance Report
ページの先頭へ