サイバー攻撃関連
今週のセキュリティニュース - 2023年7月7日

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ここでは、国内・国外で過去数日間に起こったサイバーセキュリティ関連のニュースやレポートなど、知っておくべきことをお伝えします。ぜひご覧ください。
国内
2023年第1四半期、日本のランサムウェア検知率は13%で世界第6位 - アクロニス調査
アクロニス・ジャパンは、サイバー脅威レポート2023年上半期アップデート版を公開しました。
これによると、日本は2023年第1四半期にマルウェアの攻撃を受けた割合が、シンガポール、ブラジルに次いで第3位となっています。また、ランサムウェアの検知率は13%で世界第6位とのことです。設定ミスやバックアップの誤削除など、管理者による人為的ミスのリスクが高まっており、大きな課題となっているとしています。
また、世界規模で見ると、2023年上半期だけでもEメールを使用したフィッシング攻撃が2022年と比べて464%増加しているとのことです。

92%が自身の業界に対するランサムウェア脅威が高まったと感じている - Cohesity Japanレポート
Cohesity Japanは、データセキュリティとデータ管理に関するレポートを発表しました。
これによると、92%の回答者が2023年に自身の業界に対するランサムウェア攻撃の脅威が高まったと感じているとのことです。また、31%が過去6ヶ月間に自分の組織がランサムウェア攻撃の被害に遭ったことを確認しているということです。
回答者の74%が、システム全体がサイバー攻撃を受けた場合に自社がデータや重要なビジネスプロセスを復旧させることができるという完全な確信を持っておらず、78%が復旧できる/復旧を早めることができるのであれば身代金の支払いを検討すると回答したとのことです。

国外
ランサムウェアに襲われた製造業の68%がデータを暗号化されていた - Sophos調査
サイバーセキュリティサービスプロバイダーであるソフォスは、新しい部門別調査レポート「製造業と生産業におけるランサムウェアの現状2023」を発表しました。それによると、この部門に対するランサムウェア攻撃の3分の2以上、約68%において、攻撃者はデータの暗号化に成功しています。
これは、過去3年間で報告されたこのセクターの暗号化率としては最も高く、攻撃者がデータの暗号化に成功する頻度が高いという、セクターを超えた幅広い傾向と一致しています。

データ侵害が増加する中、クラウド資産がサイバー攻撃の最大の標的に - Thales調査
今年の調査では、昨年クラウド環境でデータ漏えいを経験した企業は3分の1以上(39%)に上り、2022年の35%より増加しました。さらに、調査対象者の半数以上(55%)がクラウドデータ漏洩の主な原因として人為的ミスを挙げています。
これは、クラウドに保存される機密データのレベルが劇的に増加していることを企業が報告しているためです。4分の3(75%)の企業が、クラウドに保存されているデータの40%以上が機密データに分類されると回答しています。これに対し、昨年のこの時期は49%でした。
