サイバー攻撃関連
サイバー攻撃レポート - 2022年5月
最新の注目トピックス
ソフォスは毎年行なっている調査の結果「ランサムウェアの現状2022年版」を公開しました。
これによると、昨年ランサムウェア攻撃を受けた企業の割合は世界平均が66%、日本国内では61%という結果となっています。また、ランサムウェア攻撃を受けたと回答した61%の日本国内の組織において、攻撃の影響の復旧に対して負担した平均コストは$960,000とのことです。
サイバー攻撃事例
①大手衣料品チェーン
ランサムウェアによる攻撃を受け、社内システムの一部に障害が発生しました。被害状況確認のためにすべてのシステムを停止した影響で、全店舗においてキャッシュレス決済や商品取り寄せ手続きができなくなったとのことです。
②クラウドサービス事業者
政府のクラウドサービス認定制度に登録されている、同社が提供するパブリッククラウドサービスが不正アクセスを受け、一部ユーザーのデータや認証情報を盗まれた可能性があるとのことです。ロードバランサーの脆弱性を悪用して侵入されたとみられています。
③和菓子メーカー
システムの一部の脆弱性を突いた不正アクセスを受け、決済アプリケーションの改ざんが行われたことにより、ECサイトを利用した顧客のクレジットカード情報1万1427件が漏洩し、一部不正利用の可能性を確認したとのことです。
衣料品から食品までと業種を問わず、幅広いさまざまな企業がサイバー攻撃のターゲットになっていることが窺えます。
2022年5月度に企業や団体が発表したサイバー攻撃の攻撃手法
5月は再びマルウェア「Emotet」による感染被害が確認されるようになっています。ランサムウェアによる攻撃も、前月よりは減少していますが引き続き数件の被害が確認されています。