サイバー攻撃関連

今週のセキュリティニュース - 2022年6月10日

投稿日:2022年6月10日
執筆者:ISRセキュリティニュース編集局

今週のセキュリティニュースへようこそ!
ここでは、国内・国外で過去数日間に起こったサイバーセキュリティ関連のニュースやレポートなど、知っておくべきことをお伝えします。
ぜひご覧ください。

国内

フィッシング報告件数が減少する一方、フィッシングサイトURLは増加

フィッシング対策協議会は、5月のフィッシング報告状況を公開しました。
これによると、5月に寄せられたフィッシング報告件数は前月より3,962件減少の88,132件となっている一方、フィッシングサイトのURLは前月から1.7倍増の18,591件となっているとのことです。
フィッシング以外では、前月に引き続きマルウェア「Emotet」のインストールへ誘導する添付ファイルつきメールの報告が多数寄せられているとし、パスワード変更を行い、パスワードの使い回しをしないよう注意喚起がされています。

日本企業はMFAの優先度が低く、内部不正に対する危機意識が高いことが浮き彫りに - CyberArk調査
参照:フィッシング対策協議会【2022/05 フィッシング報告状況

国外

CISA、第1期「Cyber Innovation Fellows」の候補者推薦を受付中

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁は、民間企業の専門知識を活用して、一時的に国家のサイバー防衛に直接貢献する「Cyber Innovation Fellows」を立ち上げることを発表しました。
参加者は最長4カ月間、パートタイムでCISAチームの一員となり、脅威の探索、インシデント対応、脆弱性管理など、自分のスキルセットに合ったCISAの技術チームに専門知識を提供し、国家のサイバーセキュリティに最大限に貢献することができるようになります。

ランサムウェアの平均的な攻撃時間はわずか3日であることが専門家によって明らかに
参照:CISA「CISA Now Accepting Nominations For First Cyber Innovation Fellows Cohort

ランサムウェアの被害を受けて身代金を支払った組織の8割が再び攻撃の被害に - Cybereason調査

セキュリティプロバイダーのCybereasonは、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなどの1,400人以上のサイバーセキュリティ専門家を対象に調査を実施し、6/7(米国時間)に2022年版のレポート「Ransomware: Cybereason」を発表しました。
レポートによると、調査対象者の半数以上が、身代金を支払ってデータを復号化した後も、システムの問題やデータの破損が発生したと回答しています。そして、お金を払った人の80%が2回目の攻撃の被害にあっています。実際、その多くは1カ月も経たないうちに、同じ攻撃者から、さらに高額な身代金を要求される被害を受けているとのことです。

CISA、3日間で既知の脆弱性カタログに75件の不具合を追加
参照:Cybereason「Ransomware: The True Cost to Business 2022
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