スマートデバイスセキュリティ

カシオ計算機株式会社 様

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カシオ計算機株式会社は、電卓、電子辞書、電子楽器、時計、デジタルカメラ
などを扱う日本の電機メーカー。


※本ページの導入事例は、Google Atmosphere Tokyo 2015 でのISRセッションにおける
 カシオ情報サービス 川出様のご講演内容を元に構成しております。

カシオ計算機_6,000アカウント数

2011年4月に、カシオ計算機様はGoogle Appsを4,800アカウント導入されました。その後、国内グループ会社、シンガポール、ドバイの現地法人へ導入を拡大し、現在は6,000アカウントをご利用されています。 導入の経緯には、様々なドラマがありました。

Google Apps導入前は、オンプレミス型のグループウェアをご利用されていました。自社にサーバーを保有するオンプレミス型の場合、一度導入すると償却まで約5年は利用し続けるのが普通ですが、変化の早いITにおいて5年という期間は長く、カシオ様においても様々な課題があったようです。

2010年夏、カシオ様では次のコミュニケーションツール導入に向け、プロジェクトチームが結成され、次のグループウェアをネットの「あちら側」であるクラウドにするか、「こちら側」であるオンプレミスにするか、数種類の製品を比較検討されました。

「雲の彼方」

検討を重ね、カシオ様が選択されたのは「クラウド」です。 クラウドコンピューティングこそが、これからのコンピュータが進むべき方向である。ドラッカーの言葉を借りればクラウドコンピューティングは「すでに起こった未来」。すでに起こってしまい、もはや元に戻ることのない変化、しかも重大な影響力をもつことになる変化でありながら、まだ一般には認識されていない変化である・・・そのような確信がそこにはありましたが、クラウドはまだ2011年当時では未知の世界であり、そこに 「会社の重要な情報を預ける」 という提案が経営層に受け入れられるのかどうか、不安な面もありました。

しかしながら、2011年3月11日の東日本大震災を機に、すべてが変わることとなりました。 震災の翌週の月曜日の3月14日より、計画停電が始まります。さらに、カシオ様のグループウェアのサーバーが稼働する事業所が計画停電の実施地域に位置しており、発電設備のないマシンルームのサーバーは連日のように一日数時間停止し、 メールが使えない日々が続きました。また、当時は計画停電の終了日がいつになるのか見えない状況でした。

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そこで、計画停電から4日後の3月17日にGoogle社と打ち合わせを行い、Google社にこう質問したそうです。
「Google Appsをもし今導入したら、最短でどれくらいで稼動できますか?」
Google社の答えは、「2週間もあれば十分です」
その答えで、カシオ様はその打ち合わせの場でGoogle Appsの導入を決定します。

さらに翌日の3月18日に、Google Apps導入ベンダーとしてGoogleパートナーの電算システム社と打ち合わせを実施し、
翌週の3月22日よりGoogle Appsの導入作業に取り掛かります。
作業開始から2週間後、まさにGoogle社が断言した通りに、Gmailが開通しました。土日・祝日を除き、実質8日間でGmailが開通したということになります。

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導入計画を早期に進めつつも、セキュリティ対策ももちろん実施されました。アクセスコントロールのために 導入いただいたのがCloudGateです。
CloudGateの機能により、どこからでもアクセス可能なGoogle Appsを社内からのみに限定しました。
ただし、せっかくのクラウドのメリットを生かすためにも、事前に登録したデバイスからのみ、社外からのアクセスも可能なようにセキュリティポリシーを設定し、運用されています。

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ところが、幸か不幸か、Gmail開通後、計画停電は今後は原則実施しないとの発表がされました。
そうすると従来のグループウェアが利用できるため、急いでGmailを使い始める理由がなくなってしまいました。
Gmailへの切り替えを推進するため、Google Apps説明会を開催するなどしますが、ユーザーから聞こえるのは「使い慣れたOutlookを使いたい」「Webメールでは仕事にならない」という、メーラーの利用を求める声でした。
そこで、ユーザーの混乱を軽減するため、CloudGateのIMAPアクセス制限機能を使い社内からのみメーラーを利用できるよう、IMAPの一部開放を行い、Gmailへの移行を進めることとなりました。

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カシオ様では、当初、ユーザーのうち1/4、26%の人が、Outlook等のメールクライアントからGmailに接続していました。 IMAPでGmailを利用するユーザーは、Google AppsにWebブラウザからアクセスする必要がないため、Google Appsの本来のポテンシャルを享受できていない状況が続きました。 Google Appsにはチャット(現在はハングアウト)の機能がありますが、Outlookを使っているユーザーは、Webブラウザでログインしないため、プレゼンスの表示は常にグレー(不在)となってしまいます。コミュニケーションをスピーディーに行えるチャットを使わないユーザーは、日々のちょっとした連絡でもメール書いたり、電話したり、または在籍状況が他のユーザーにわからないため電話しても不在であったりと、Google Appsを使っている場合と使っていない場合とでは、仕事のスピード感に大きな乖離がでてしまいます。

チャットだけはありません。高速なメールの検索、カレンダー、ドライブでの共同作業、ビデオハングアウトでの遠隔会議など、クラウドならではのサービスとのシームレスな連携やモバイルでの活用ができる、Google Appsは企業の働き方を変革するツールです。 しかし、従来のメーラーだけを使い続けるユーザーは、他のサービスとのシームレスな連携ができませんので、働き方は以前と変わりません。また、Google Appsは日々進化していきますが、彼らはその進化も享受できません。 雲の彼方で「すでに起こった未来」のことは、残念ながら26%の社員にはまだ認知されない状況でした。

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ユーザーのマインドシフトを促すためにはどうしたらいいか? 「北風と太陽」というイソップの物語があります。 従来のメーラーを好むユーザーに「北風」のように強引にGoogle Appsの利用をすすめても、 容易には切り替えてもらえません。「太陽」のように、コートを脱ぎたくなるような、 「Google Appsは既存のグループウェアの置き換えではありません」 「使うとこんなに良いことが起こって、働き方をこんなにも変革することができます」 という新しい価値感のアピールを継続的に実施されました。

太陽の光の力で、コートを脱いだユーザーの数は少しずつ増加し、Google Apps導入から4年経過した2015年時点において、メーラーの利用者は16%にまで下がっています。

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カシオ様では、他にも営業支援システムとGoogleカレンダーとの連携や、旧サーバーの膨大なメールデータをGmailサーバーにデータ移行するという、従来のグループウェアからGoogle Appsへの移行プロジェクトがありました。 当初はいずれも大変な作業になると予想されていましたが、Google AppsではGoogle Calendar APIや、メールのマイグレーションツールが用意されているため、想定よりも大分下回る作業量で移行を完了することができました。特にメールに関し、実に1,808万件、約5TBものメールデータをクラウドに移行されています。

これらの移行作業を経て、従来のグループウェアは2011年10月31日に停止し、カシオ様のコミュニケーションシステムは完全にクラウドであるGoogle Appsへ移行されました。

世界各国に拠点を持つグローバル企業であるカシオ様では、各地の運用ポリシーに応じてGoogle Appsをご利用されています。また、2015年10月にはカシオブラジル様もCloudGateへの切り替えを予定されています。

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「Google Appsは、すでに起こった未来である」

カシオ様のクラウドへ踏み切ったご決断と展開への助力としてCloudGateを採用いただいたことを喜ばしく思います。
CloudGateは、お客様のビジネスを支えるセキュリティサービスとして、今後も時代に即した新しい機能のご提供と、ご利用のお客様にご満足いただけるよう安定したサービスの運用に努めてまいります。

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